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ー表記内容ー
台本名 | 当ページのタイトル |
作者名 | 紺乃未色(こんのみいろ) |
サイト名 | フリー台本サイト「キャラコエ」 |
台本URL | 当ページのURL |
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概要
カテゴリ | 練習用台本(一人) |
---|---|
キャラクター | 犬の姿をした悪魔(男性) |
ジャンル | 現代ファンタジー |
設定 | 悪魔のロウテットは、修行のため人間界へと放り出される。その後、腹をすかせた彼は、ユズという名前の高校生に拾われる。 |
注意 | このストーリーはフィクションです。実在する人物や団体、出来事などとは一切関係がありません。 |
以下の台本の続きの設定です。
練習用台本「俺は悪魔のロウテット、今は犬の姿をしている②」
シーン①
白い皿のなかには、丁寧に切り分けられたリンゴがのっていた。
甘酸っぱい香りがたまらない。
俺は、むしゃむしゃとそれを食った。
ああ、うまいぞ!
あっというまに皿のなかはからっぽになる。
へへん。
お前の分なんて、残してやらないんだからな!
俺はにいっと笑いながら、ユズの方を見上げた。
……なんだ? こいつ、ニコニコしてやがる。
いったいなにがそんなに楽しいんだ?
拾ってきた犬に、自分のリンゴを全部食べられちまったというのに。
シーン②
ん? なんだって?
こっちのリンゴは熟していないからあんまりおいしくないかもだと?
まあいいさ。
俺様は寛大だからな。ゆるしてやろう。
よし、食うぞ。
むしゃむしゃむしゃむしゃ……。
おおおおおおおおお!!!!
これは! 最高だ!
こっちの方がうまいじゃないか。
俺はその喜びを伝えるために、声高らか叫んだ。
それなのに、ユズには「うるさい」とぴしゃりと怒られてしまった。
くそう。
ユズのやつ、覚えてろよ。
シーン③
なんということだ!
俺は、月が出ている晩だけ、元の姿に戻るらしい。
なんか、姿形がデフォルメバージョンのような気もするが……。
本当はな、もっとたくましくてかっこいいんだぞ!
そうユズに伝えると、彼女はぽかんと口をあけてこちらを見ていた。
ははーん。
俺様のチャーミングな姿にほれぼれしているんだろう。
シーン④
おい! ユズ。
なんとかいえよ。
おーい。この姿だと、会話できるだろ?
無視するんじゃねえ!
シーン⑤
死神だと? いいや、違う。
俺は悪魔のロウテット様だ!!!
少しばかり世話になるぞ。光栄に思え!
ああ、そうだった。
さっきのリンゴ、うまかったぞ。
俺的には、あんまり熟してない方が好みだな。