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ー表記内容ー
台本名 | 当ページのタイトル |
作者名 | 紺乃未色(こんのみいろ) |
サイト名 | フリー台本サイト「キャラコエ」 |
台本URL | 当ページのURL |
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概要
カテゴリ | 練習用台本(一人) |
---|---|
キャラクター | 魔物(男性・女性) |
ジャンル | ファンタジー |
設定 | 森に住む心優しい魔物は、ある日、一人の少女と出会う。 |
注意 | このストーリーはフィクションです。実在する人物や団体、出来事などとは一切関係がありません。 |
以下の台本と対になっています。
練習用台本「森のなかの優しい魔物」
シーン①
(おやおや。こんな森のなかに小さな子ども。
迷い込んだか……。あるいは捨てられたか……。少し、声をかけてみようか)
こんにちは。お嬢さん。
ああ、そんなに泣きそうな顔をして。
いったい、どうしたんだい?
シーン②
(かわいそうに。もしも母親が見つからないなら、
いっそのこと食ってしまおうか)
ふむ。それなら、私も一緒に探してあげよう。
こう見えて、この森には詳しいんだ。
もう、百年以上住んでいるからね。
ん? なに笑っているんだい? 本当のことだよ。
シーン③
そうさ。ここに住んでいる。
この森の奥にはね、とても綺麗な湖があるんだよ。
そのほとりで暮らしている。
一人で自由気ままにね。
おいしい水が飲めて、木の実もたくさんとれる。
それから魚も。
まあ、いい場所だよ。
シーン④
な、泣かなくても大丈夫だよ。
ママが見つかるまでは、うちにくるといい。
さっき言った通り、素晴らしい環境だからね。
お嬢さんもきっと気に入るよ。
とくに、朝は葉っぱのすきまから、太陽の光がキラキラとふってきて、とっても美しいんだよ。
シーン⑤
私は、名もなき森の魔物さ。
好きに呼んでくれてかまわないよ。
ああ、魔物といっても、人間に危害をあたえることはない。
安心しておくれ。
シーン⑥
ルビー?
そんな宝石の名前を私に? いったいどこから出てきたんだい?
シーン⑦
ペットのオウムねえ。
その子、ひょっとして、赤と緑と水色の羽をもっているかい?
あと、なぜか「人のうわさも七十五日」とよくしゃべる。
シーン⑧
その通り、うちにいるよ。
たしかに一年くらい前からだ。
エリのところのオウムだったんだね。
これは、驚いた。
シーン⑨
ふふふ。
さっきまでは泣いていたというのに。
表情がコロコロと変わる子だねえ。
まあ、いいことだ。
さあ、私のうちは、こっちだ。