●使用料:無料
●利用報告:商用のみ要(非商用は任意)
●クレジット表記:必須
ー表記内容ー
台本名 | 当ページのタイトル |
作者名 | 紺乃未色(こんのみいろ) |
サイト名 | フリー台本サイト「キャラコエ」 |
台本URL | 当ページのURL |
上記4点を必ず表記していただきますよう、お願いいたします。
利用のルールについては、利用規約をご覧くださいませ。
※個人での練習にのみ使用するときは、表記や報告は必要ありません。
概要
カテゴリ | 練習用台本(一人) |
---|---|
キャラクター | 女性・60代以上 |
ジャンル | ファンタジー |
設定 | 魔女のもとに少年がやってくる。彼は、友人の熱を下げるために、魔女が作ったハーブ薬が欲しいようだ。 |
注意 | このストーリーはフィクションです。実在する人物や団体、出来事などとは一切関係がありません。 |
以下の台本と対になっています。
練習用台本「条件をなんとかできるなら考えてやろう」
シーン①
なんだい?
人の家の前で大きな声を出して。
騒々しいったらありゃしない。
さっさと帰ってくれないかい?
あたしはこれから、魔法薬を煮込むのに忙しいんだ。
邪魔するなら、あんたも材料にして鍋に入れちまうよ。
シーン②
へえ。それで、なぜここに来たんだい?
見ての通り、あたしは医者でもなんでもないんだけどねえ。
ただの、山奥に住む、魔女のひとり。
ついでに言うと、会ったこともない人の命をすくおうとするほど、お人よしでもない。
あんた、街からわざわざ歩いてきたのかい?
残念ながら、無駄足だったね。
シーン③
ふうん。
あたしのハーブ薬でその人間を治せると、その医者は言ったのかい。
あんたは、あのハーブがどれだけ貴重なものかわかっていないんだね。
図々しいにもほどがある。
見知らぬ人になんぞ、使ってやるものか。
と、言いたいところだが……
ちょうど一つ、お願いしたいことがある。あんたはタイミングがいい。
まあ、立ち話もなんだからねえ、家の中にお入り。
シーン④
なあに、ちょっとした冗談さ。
あんたなんか、魔法薬の材料にもなりやしない。
その体を役立てるのなら、
友人のオオカミのエサにでもくれてやるさ。
さて、それでお願いしたいことなんだがねえ。
ここからまっすぐ山の中を進んだところに、ピンク色の花がある。
それをとってきてほしいのさ。
シーン⑤
ずいぶんと、気楽に考えたもんだねえ。
そのピンクの花は、崖に咲いているんだ。
それでいて、月明りに照らされている夜に摘まなくては、
魔法薬の材料としては使えないときた。
あたしでは、体の負担が大きくて、収穫できない。
つまり、あんたは、今夜、一人で山の中に入り、
崖をよじ登り、月明りに照らされているピンクの花をとってこなくていけない。
さあ、どうだい? やってみるかい?
へたをすりゃ、命さえ危ない。
なにせ、夜の森は危険がいっぱいだからねえ。
シーン⑥
いいだろう。契約成立だ。
ああ、あたしはこれでも嘘はつかない。
信用してしてもらって大丈夫さ。
さて、夜にそなえて、眠っておいたらどうだ?
大丈夫。寝ている間に襲ったりしないさ。
おや? 信じられないって顔をしているねえ。
こんな年寄りひとりに何ができる。
そう。安心して、ぐっすり眠るといい。