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フリー台本【短いバージョン④】
短いフリー台本（原稿）：森に住む者たち
なんじゃ？ 客人か？
珍しいこともあるもんじゃな。
わしか？
この森に三百年以上も前から住んでおる。
あの頃は、生き物も今よりずうっと多かった。
……その表情を見る限りじゃと、信じておらんな。
お兄さん。そんなところでお昼寝してると、風邪をひいちゃうよ？
……どうしたの？ そんなにびっくりした顔をして。
ウサギが言葉を話すのが、そんなにおかしい？
このあたりじゃ、普通のことだよ。
森に住む魔女を探している？
それは、いかにもわたしのことだ。
それで、非力な人間の子どもが、何の用だ？
わざわざこんな山奥にくるんだ。なにか、困ったことがあったんだろう？
内容によっては、助けてやってもいい。
短いフリー台本（原稿）：海に住む者たち
ねえ！ ママたちがお話している間、遊びに行こうよ。
でも、このあたりはほとんど行ったからなあ。
もうボク、飽きちゃった。
キミ、どこか、面白い場所思いつかない？
兄さん！ 見てみて！
海面からなにかが下りてくるよ。
あの形って、人間じゃないかなあ。
ねえ、助ける？ 助ける？
人間たちに会いに行きたいって？
そんなおぞましいこと、二度と口にするんじゃないよ！
あんたが思っている以上に、あいつらは残虐な生き物なんだ。
そう、サメたちよりもね。
あーあ、今日も、つまんない。
なにか、おもしろいことないかなあ。
海底の宝探しも、魚たちと歌うのも、飽きちゃったなあ。
……あれ？ あんなところに、大きな岩、あったっけ？
なんだろう。近づいてみよう。
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