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ー表記内容ー
台本名 | 当ページのタイトル |
作者名 | 紺乃未色(こんのみいろ) |
サイト名 | フリー台本サイト「キャラコエ」 |
台本URL | 当ページのURL |
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概要
カテゴリ | 練習用台本(一人) |
---|---|
キャラクター | 犬の姿をした悪魔(男性) |
ジャンル | 現代ファンタジー |
設定 | 悪魔のロウテットは、修行のため人間界へと放り出される。ひとまず、今夜の寝床を探そうと考える彼の視界にダンボール箱が映し出される。 |
注意 | このストーリーはフィクションです。実在する人物や団体、出来事などとは一切関係がありません。 |
以下は、本台本の続きの設定です。
練習用台本「俺は悪魔のロウテット、今は犬の姿をしている①」
シーン①
魔界から人間界へと放り投げられた俺様は、この通り、黒い犬の姿でとぼとぼと歩いている。
視線の先には古びた電柱。
その横には青いポリバケツと、いくつかの家電。それから、ごみ袋。
こりゃ、きっと不法投棄だろうな。
まったく、人間ってのはなさけねえ。
それにしても、これはきちんと収集されるのだろうか。
まあ、俺様には関係のないことだ。
シーン①
ポリバケツの近くには、ダンボールが置いてあった。
『みかん』という文字をぼんやりと眺めながらまんまえにやってくると、古びた紙の匂いがした。
この中に入ってたら、誰か拾ってくれるだろうか。
腹が減ったし、今夜の寝床も必要だ。
俺は四角い箱の中へと片足を突っ込んでみることにした。
少しサイズが小さい気もするが、頑張れば入れるだろう。
くるっとコンクリートの壁に背を向けて、通路へと向き直る。
中型犬程の大きさの俺に、その箱はやはり小さかった。
少しだけ……。いや、正直に言おう。きゅうきゅうだ。
首を少し右に傾けて、きゅうんと鳴いてみる。
小さな犬であったのなら絵になったかもしれないが、今の俺は……。
はぁ。やるせなくて、ため息がでた。
こちらにきて、まだ一時間だというのに……。
この悪魔のロウテット様、自信がなくなりそうだ。
シーン③
な!? 黒いからマクロだと?
俺様には、立派なロウテットという名前があるんだぞ!
この小娘、失礼すぎるぞ!
抗議の声を上げるものの、彼女にはちっとも届いていないみたいだ。
当たり前か、しょせんは人間と犬だもの。
いや、正確には悪魔なんだが……。
まあ、これはこれで良しとしよう。
とにもかくにも、今夜の寝床が見つかってよかったんだ。
これから、こいつの家に行って、じっくりと作戦を練ればいい。
大魔王様! 俺様の成長、どうか見守っていてください!